この記事を読んでいるあなたは、おそらく過去の僕と同じように、バイナリーオプションという出口のない迷路を彷徨っているのかもしれない。「いつか勝てる」「次はうまくいく」…そんな淡い期待を抱きながら、クレジットカードの請求額と、心の傷だけが増えていく。
これは、スマートな投資の成功譚ではない。30万円のスクール、効果のないツールに金を払い、気づけばカードローンやキャッシングで膨らんだ借金は200万円以上。全てを失った絶望から、自分の顔を殴ることしかできなくなった男の、惨めで、正直な告白だ。
もし、あなたが少しでも同じ痛みを抱えているなら、どうか数分だけ、僕の地獄に付き合ってほしい。
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幻想に支払った「借金」250万円という代償
始まりは、よくある話だ。副業で少しでも生活を楽にしたい。そんな思いから、数十万円のスクールに申し込んだ。高額なサインツールも買った。有料の配信サービスにも登録した。勝てそうな情報には、見境なく飛びついた。
だが、それらの「聖杯」が僕にもたらしたのは、勝利ではなかった。気づけば、自分の貯金はとうに底をつき、クレジットカードのキャッシング枠、銀行のカードローンにまで手を伸ばしていた。
勝つときは連勝する。だが、それ以上に頻繁に訪れる連敗の嵐。感情はぐちゃぐちゃに揺さぶられ、家族の前でもイライラした態度を隠せない。そんな自分が、心底情けなかった。僕が支払った代償は、いつしか250万円という、もはや自分一人の力では返せないほどの借金に膨れ上がっていた。
心を破壊した「コツコツドカン」と自己破壊の衝動
経験者なら誰もが知る「コツコツドカン」。僕も、その無限地獄に囚われていた。数日かけて慎重に積み上げた利益が、たった一回の負けから始まる連敗で、一瞬にして消し飛ぶ。
だが、本当の地獄は、資金がゼロになったその先に待っていた。
ポジションを全て失った瞬間、頭に血がのぼり、自分でも制御できないほどの怒りがこみ上げてくる。意味もなく叫び、手元のマウスやキーボードに当たり散らす。そして、その怒りの矛先は、最後には自分自身に向かう。
自分の顔を、何度も、何度も殴る。
殴り続けて、少し冷静さを取り戻した後に訪れるのは、嵐のような自己嫌悪だ。「なんて自分はダメな人間なんだ」「社会のクズだ」。そうとしか思えなくなる。この繰り返しが、僕の心を確実に破壊していった。
訪れた転機と、最後の希望を絶ったサービス終了
そんな地獄の中でも、一筋の光が見えた時期があった。「ハイローオーストラリア」というプラットフォーム。長年の経験から、その特徴を掴み、「感情的にならなければ勝てる」という手応えを感じ始めていた。
だが、その矢先に訪れたのは、非情な「サービス終了」の知らせだった。
後継の「ザ・オプション」では、僕の戦い方は全く通用しなかった。掴みかけた希望の糸は、あっけなく断ち切られた。自己破壊を繰り返すだけの日々に、逆戻りだ。
この時、僕は初めて心の底から思った。 「もう、辞めなければ、本当に自分が壊れてしまう」と。
まとめ:これは失敗談じゃない。再起への第一歩だ。
これが、僕がバイナリーオプションという戦場から「引退」を決意した日の、全記録だ。 この記事を読んで、不快に思った人もいるかもしれない。だが、これが現実だ。
僕は、自分をクズ人間だと思っていた。しかし、今、この文章を書いている僕は、少しだけ違う考えを持っている。これは単なる惨めな失敗談ではない。地獄の底から這い上がり、もう一度、地に足のついた人生をやり直すための、**「再起への第一歩」**なのだと。
もし、あなたも過去の僕と同じように、一人で苦しんでいるなら、どうか覚えておいてほしい。あなたはクズじゃない。ただ、戦う場所を間違えただけだ。
このブログは、そんな僕が、借金を背負いながらも、価値を創造する「資産構築」という道で人生を立て直していく、その全てを記録する場所である。
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